日本武道館発行の単行本
藩校・私塾の思想と教育
江戸を生きた武士や、幕末、時代を動かした志士と呼ばれる青年たちは、どのような教育を受けて自己形成をしたのか。彼らの精神を培った、各地の個性的な士風を持った藩校や、武士と庶民が共に学んだ私塾の教育理念や思想を詳説。文武両道の教育、規律、師弟関係など、現代日本人が見失った学びの場が見えてくる、教育関係者・武道指導者必読の一冊。
四六判・上製・374頁
2,640円
- 内容
目次
- 序 章 江戸の教育―藩校と私塾
- 第一部 武士の教育
- 第一章 近世武士道の原点
- 造士館(薩摩藩)
- 時習館(肥後熊本藩)
- 日新館(会津藩)
- 第二章 名君の教育と政治
- 花畠教場・閑谷学校(岡山藩)
- 修猷館・甘棠館(福岡藩)
- 興譲館(米沢藩)
- 第三章 海外交流と武士の教育
- 養賢堂(仙台藩)
- 小学校・思文館(対馬藩)
- 欧弘道館(佐賀藩)
- 第四章 歴史を動かした教育
- 致道館(土佐藩)
- 弘道館(水戸藩)
- 明倫館(長州藩)
- 昌平坂学問所(徳川幕府)
- 第二部 私塾の教育
- 第一章 学問と教育の普及
- 藤樹書院(中江藤樹)
- 懐徳堂
- 第二章 町人の自立と学び
- 古義堂(伊藤仁斎)
- 鈴屋(本居宣長)
- 第三章 日本儒学の能力主義と人材教育
- 諼園社(荻生徂徠)
- 咸宜園(広瀬淡窓)
- 第四章 変革期の学問と教育
- 適塾(緒方洪庵)
- 洗心洞(大塩平八郎)
- 松下村塾(吉田松陰)
- 終 章 日本の教育とその再生