日本武道館発行の単行本
空手道
その歴史と技法
その歴史と技法
空手は沖縄で発祥し、日本本土に伝承され、今や世界のKARATEとなった。その歴史と技法を、那覇系剛柔流の小山正辰氏、首里系松濤館の和田光二氏、沖縄空手研究の第一人者である嘉手苅徹氏の共同執筆で重層的に紐解く。嘉手苅氏が発見した剛柔流の開祖・宮城長順の最新の事実、小山・和田の両世界チャンピオンのエピソードなども満載。空手の真髄に迫る白眉の一冊。
四六判・上製・568頁
2,640円
- 内容
目次
- 第一章 沖 縄 編 嘉手苅 徹
- 第一節 空手道史と沖縄
- 第二節 琉球の徒手武術の三つの側面
- 第三節 琉球処分後の唐手
- 第四節 唐手の学校教育への導入1
- 第五節 唐手の学校教育への導入2
- 第六節 沖縄各地に普及する唐手
- 第七節 中国拳法伝来説の変遷
- 第八節 新型の創案・制定
- 第二章 関 東 編 和田 光二
- 第一節 船越が本土に築いた礎
- 第二節 本土における唐手の定着
- 第三節 本土における唐手の広がり
- 第三章 関 西 編 小山 正辰
- 第一節 嘉納治五郎と唐手
- 第二節 大日本武徳会と唐手
- 第三節 流派発生
- 第四節 関西の学生たち
- 第五節 東西の大学 深化・交流
- 第四章 戦 後 編
- 第一節 はじめに 和田光二
- 第二節 国を超えていく空手の道 和田光二
- 第三節 第1回世界空手道選手権大会 和田光二
- 第四節 空手道の国際化――空手発祥の地、沖縄から 嘉手苅徹
- 第五節 戦後の国体正式種目に至る組織化・競技化 小山正辰
- 第六節 組手・形競技と審判、競技社会の形成と変遷 小山正辰
- 第七節 「中学校武道必修化」への取り組みと「オリンピックへの道」 小山正辰
- 第八節 全日本空手道連盟(JKF)、世界空手連盟(WKF)の組織と活動 小山正辰
- 第五章 特別座談会「連載を終えて」