日本武道館発行の単行本
柔道の国際化
講道館柔道を創始し、自ら柔道を世界に広めるため尽力した嘉納治五郎。嘉納の意思を受けて海外雄飛した、講道館を代表する高弟たち。彼らは如何に、どのよ うな思いで、普及に取り組んだのか。数々の資料を繙き、柔道が世界的な競技となるまでの、先達の足跡をたどる。そして、そこから見えてきた運動文化の国際 的普及における課題とは。
四六判・上製・552頁
2,640円
- 内容
目次
- 第1章 普及への意思
- 柔道史の原点
- 欧州教育事情視察
- 第2章 海外への進出
- 米国大統領の入門
- 新大陸へ派遣第2号
- 異種格闘技に生きた前田光世
- 英国柔道の基礎―武道会
- 武道会を訪れた嘉納と高弟会田
- 小泉が語る英国柔道史
- 仏蘭西への道
- メトード・カワイシとは何か
- 駐仏日本国大使杉村陽太郎
- 続々と仏蘭西へ
- 海外より見た柔道―独逸通信
- 東洋への進出
- 異文化理解の容易なさ
- 第3章 国際柔道連盟の結成
- 国際柔道連盟結成の前夜
- 嘉納逝き連盟成らず
- 欧州から国際柔道連盟の結成
- 講道館長、国際柔連会長に就任
- 世界柔道選手権大会開催
- 東京五輪招致成功
- 東京五輪と正式種目柔道
- パリの仇
- 体重別に勝ち、無差別に散る
- 第4章 道とスポーツ
- 日本の後退 欧州の前進
- 変わり行く柔道
- 不易流行
- 第1章 普及への意思