日本武道館発行の単行本
女子柔道の歴史と課題
世界トップレベルの活躍をする日本女子柔道。これまでどのような道を辿ってきたのか、草創期から競技化そして現在までの歴史を、元メダリストである筆者の体験を踏まえて詳説する。
後半は女性の視点から、女子が抱える心身の問題、女子を指導する際の注意点、将来のキャリア形成などについて論じ、さらなる発展の道を探る。柔道関係者・武道指導者必読の一冊。
四六判・上製・412頁
2,640円
- 内容
目次
- 第1章 女子柔道の夜明け
- 女子柔道の始まり
- 日本女性が受け継ぐ「柔の道」
- 第2章 競技化への軌跡
- 世界への扉が開かれた第1回世界女子柔道選手権大会
- 世界を目指した苦心の戦い
- 福岡国際女子柔道選手権大会の歴史と意義
- 女子柔道の五輪参加
- 第3章 世界のトップへ
- 田村亮子の出現――新たな時代の幕開け――
- 大会の新設と整う強化ライン
- 実業団の取り組み――三井住友海上女子柔道部と柳澤久監督――
- アテネ五輪での快挙――吉村和郎が伝えた勝利への執念――
- 世界選手権を振り返る
- 第4章 柔道先端国と後進国、それぞれの事情
- フランスの女子柔道事情
- 世界の女子柔道――イスラム圏――
- 第5章 女子選手特有の問題
- 柔道指導における男女の性差
- 先輩選手から学ぶ問題解決の糸口
- セクハラを中心とした倫理規定の必要性
- 第6章 引退後のキャリア
- 女子柔道選手引退後のキャリア――指導者――
- 日本女子柔道倶楽部という試み
- 女子柔道選手引退後のキャリア――海 外――
- 第7章 女子柔道の未来を探る
- メダリストたちからのメッセージ
- 歴代全日本女子監督に聞く
- 資料編
- データで見る女子柔道競技の変遷
- 福田敬子(講道館女子九段)・梅津勝子(講道館女子八段)講演
- 年表・日本女子柔道界のあゆみ