山口県(山口市)地域社会柔道指導者研修会
期間 | 平成27年11月5日(木)・6日(金) |
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場所 | 維新百年記念公園スポーツ文化センター 武道館(山口県山口市) |
参加者 | 計17名(中学校教員12名、高校・支援学校教員4名、柔道協会1名。うち段位・級位を持たない柔道初心者は11名) |
派遣講師 | 浅野 哲男 七段(全日本柔道連盟 指導者養成特別委員会 武道必修WG・安全指導WG)腹巻 宏一 五段(和歌山県柔道連盟理事) |
概要
11月5日(木)・6日(金)の2日間にわたり、山口県山口市の維新百年記念公園スポーツ文化センター 武道館において、中学校武道必修に特化した柔道指導者研修会が開催され、主催した県教育庁・学校安全・体育課 御神本(みかもと)実課長、学校体育班 班長 松嶋伸幸教育調整監及び畠中繁指導主事らが立ち会い、山口県施設管理財団、山口県柔道連盟等の協力・支援の下、17名が参加して実施された。
研修会は、浅野哲男講師と腹巻宏一講師の指導により、資料を用いた講話から柔道着の着衣、準備運動、補強運動等の指導法や受け身、投げ技、固め技の指導法や安全な対人技能の指導法等について段階的研修を行った。
■1日目(11/5)内容
【講話】柔道の安全指導、事故防止について
【実技指導】
①着衣
②準備運動
③補強運動
【実技指導】
①受け身の指導法
②投げ技の指導法
③固め技の指導法
■2日目(11/6)内容
【実技指導】
①安全な対人技能
【実技指導】
①男女共修
②質疑応答
参加者からの意見
武道に興味をもち始めている子どもが増加した(教員・男)
「精力善用」「自他共栄」の話をして、礼を重んじる態度の育成をしてきました。中学校武道必修化導入後3年間で生徒の質が変わり、学校の雰囲気も変わってきました。特に、全教科で授業前に行う黙想の姿勢がよくなりました(教員・男性)
安全への配慮、授業の組み立て方、陥りやすい点など多くのことを学ぶことができました(教員・女性)
昨年も参加したが毎回一年生になったつもりで学んでいます(社会体育指導者・男性)
今年度、初めて指導するので、子どもたちが高い意識で礼節をもって取り組めるようにしたい(教員・男性)
柔道の授業を嫌がる生徒がまだ多い中、楽しいと思え、興味をもってもらえるような授業をしたいと思っている(教員・男性)
武道を行っている期間は礼法を意識して生活する姿が見られるが、期間が終わると徐々にその意識が薄れる。武道で学んだことを日常に定着させるよう努めたい(教員・男性)などの感想が得られた。
しかし、中学校武道必修化4年目を迎えても、生徒の意識・態度に際立った変化が見られないという意見も複数の受講者からあったことを併せて報告する。
浅野講師による帯の結び方の指導
腹巻講師による準備運動
段階的な受け身の指導法①
段階的な受け身の指導法②
段階的な受け身の指導法③
段階的な受け身の指導法④
前回り受身の指導法
投げたときの引き手の見本
地元講師(山本講師、田中講師)
投げ技の指導をする腹巻講師
固め技を返す指導をする浅野講師