佐賀県小城市地域社会少林寺拳法指導者研修会
期間 | 平成25年10月19日(土)~20日(日) |
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場所 | 小城市三日月体育館 |
参加者 | 61名(佐賀県内の少林寺拳法指導者や有段者) |
派遣講師 | 大野木憲三大範士八段、合田雅彦正範士七段 |
概要
全国都道府県立武道館協議会に加盟して以降、初めて佐賀県で中学校武道必修向けの地域社会武道指導者研修会が実施された。
佐賀県小城市で、10月19日・20日の2日間にわたり、少林寺拳法指導者研修会が開かれ、少林寺拳法の指導者や有段者ら61名が参加した。とりわけ、今回は、指導者や高段者向けの研修に加え、平成24年度から完全実施となった中学校での武道必修についても、連盟推薦の講師の指導のもとで研修を行い、中学生のみならず、武道初心者や未経験者を想定した指導方法を学んで、子どもの指導力を高める研修も行われた。
研修は、はじめに、合田雅彦講師から、教育基本法の改正や学習指導要領の改訂、保健体育の授業の中の武道の授業時間数など、武道が必修になった経緯や保健体育授業での武道の実施方法に関する要点について講義があった。
次に2班に別れて、剛法(突き、蹴りの打撃技)や柔法(関節技)の研修のほか、中学生の初心者を指導するという想定で、段階的に少林寺拳法の基本動作(礼儀作法や間合い、構え、突きや蹴り、体捌き)を学びながら、6時間程度の時間内に、号令に合わせて、二人一組の組演武を行えるようになるまでの過程を実体験した。
2日目は初めに大野木憲三講師より、武道9団体と日本武道館で構成される日本武道協議会が、武道必修のためにどのように活動してきたか、また武道が必修になるということの意義などについて講話があり、大野木講師からは、佐賀県の公立中学校で少林寺拳法が授業で実施されるよう、関係者の一層の奮起を促す激励の言葉があった。 続いて、柔法の研修を行ったあと、演武の発表会を行い、参加者は研修で学んだ法形(基本形)を取り入れて組演武を行って成果を披露したほか、初心者向けの組演武の発表も行われた。
最後に、キックミットや防具を使用した運用法(実際に突きや蹴りを当てて行う練習)を行い、研修で学んだ基本動作や法形剛法、法形柔法(決まった形で行う打撃技や関節技)、組演武、運用法を分けて捉えず、全て関連づけて修練をすることで、より少林寺拳法の技術の理解が深まると解説があり、研修を終えた。
参加者からは、「少林寺拳法の技術について曖昧に理解していた部分を、わかりやすく指導していただき、大変ありがたかった。研修では基本動作や初心者向けの指導方法から運用法まで幅広く指導いただいたが、それらはきちんと関連し、結びついているのだということもよくわかった。自分はスポーツ少年団の指導をしており、初心者の指導方法は、子どもたちの指導に大変参考になると感じた。子どもの指導に苦労しているが、学んだことをぜひ活用したい」(男性、五段)、「先生方の指導は大変わかり易く、足捌き、体捌きなど、基本を大事にすることの大切さを学んだ。子どもを指導する場面で、自分は、うまく説明できずに、身振り手振りでしか説明できなかったが、講師の先生方は説明が具体的でわかりやすく、大変勉強になった」(女性、三段)といった感想が聞かれた。