武道の振興・普及

茨城県(水戸市)地域社会剣道指導者研修会

期間 平成25年8月3日(土) 1日
場所 茨城県武道館 会議室及び剣道場
参加者 46名 (保健体育科教員17名うち未経験者7名)
派遣講師 花澤博夫教士八段、軽米満世教士七段

概要

茨城県では、中学校武道必修化に特化した剣道指導者研修会は、平成23年度に引き続き2回目で46名が参加して開催された。
 研修会は、初めに軽米講師が、全剣連学校教育部会の作成した「中学校保健体育における武道の必修化について」を使用し、武道必修化の概要と剣道指導のねらいを解説。また、花澤講師は「剣道を教えるのではなく、剣道を通して何を教えるか」が重要であると説いた。
 実技については、両講師交代で実施。授業の展開として柔軟な発想や考え方により興味・関心を持たせる工夫が必要であることから、広げた新聞紙を木刀で切る「新聞切り」やトスアップされた新聞玉を打つ「新聞ボール打ち」の指導例を紹介。剣道具のない場合の授業例では、基本動作や竹刀の安全な取り扱いと管理に重点を置いた指導で、道具の意味を理解することで事故防止に役立つとのこと。また、素振りや足さばきなど単調な基本動作には、音楽にあわせて行い、楽しみながら身につけられる「リズム剣道」を紹介。参加者から時折、笑顔が見られた。
 最後に、攻防の展開として「ごく簡単な試合」では、技による判定基準のポイントを解説し終了。参加者は、熱心に講師の言葉に耳を傾け、笑いや頷きの多い研修会であった。

参加者からの意見

 教頭先生からの紹介で参加。段階的な指導や1時間の授業展開がよく理解できた。(男性教員・未経験)。授業の展開が非常に分かりやすかった。私も楽しかったので、生徒も楽しさを分かってもらえると思う。教わる機会がなかったので、参加して非常に参考になった。(女性教員・未経験)。大学の授業で少し剣道を学んだが、導入の仕方を楽しく学べた。特に「リズム剣道」が参考になった。(男性教員・未経験)