武道の振興・普及

静岡県藤枝市地域社会なぎなた指導者研修会

期間 平成24年6月9日(土)~10日(日)
場所 静岡県武道館
参加者 53名(うち1名が中学校理科教員)
派遣講師 成田登代子教士・中 緑教士

概要

 参加者は全員が県連盟のなぎなた指導者(経験者)であったが、通常の指導者の研修内容に加え、中学校体育授業でのなぎなた指導を想定し、成田講師を中心に、これまで同講師が学校でなぎなたを指導してきた経験に基づき、未経験の中学生(初心者)に外部指導者として指導をする場合に、動機づけや導入方法を工夫して、短時間の授業でどのようになぎなたに対する興味を持たせるか、どうしたら教育効果が上げるか、全員で研修を行った。

 はじめに、日本武道館より、資料を配布して、中学校武道必修化に関する静岡県の現状やなぎなたの指導実例を報告し、1校でも外部指導者の協力体制をつくり、指導実績をあげることが重要であり、それには県内指導者の一層の協力が必要不可欠であり、それがなぎなたの底辺拡大にもつながると説明と要請を行った後、成田講師に指導を引きついだ。

実技研修では、
①なぎなた未経験者への指導の要点
②授業での礼法の指導法(相手の目をきちんと見る、左座右起の説明の仕方や礼の角度)
③相手と向かい合い、なぎなたの打突部位を使った簡易ゲームで、気合いの発声や目付の仕方、相手との駆け引きなどを同時に学習させる。
④なぎなたを持たず、素手で素振りを行い、なぎなたの刃筋を意識させながら素振りの形を覚えさせる。狭い場所でも実施できる。なぎなたを持たずにイメージできるようにする。
⑤グループに分かれ、課題曲(1分程度)を決め、グループ学習でリズムなぎなたの振り付けを考える。上手な人と下手な人を同じグループにすると、上手な人に合わせて動くのでより早く上達する。また互いに教え合い、動きを合わせることで、協調性が学べる。リズムなぎなたは、成功したときの達成感を学ぶよい教材であると説明があった。

 など、講師がこれまで実践してきた効果的ななぎなたの指導法を全員で実地に研修した。
 リズムなぎなたについては、グループ学習を実践し、実際に参加者を7グループに分け、曲に合わせてそれぞれ振り付けを考案。2日目午前中にリズムなぎなたの演武発表を行い、相互に採点評価を行った。
 そのほか、通常の実技研修としては、八方振り、全日本なぎなたの形、仕かけ・応じなどの実技研修などを行った。