武道の振興・普及

和歌山県(九度山町)地域社会なぎなた指導者研修会

期  間 平成23年11月26日(土)~27日(日)
場  所 九度山文化スポーツセンター(和歌山県伊都郡九度山町入郷637-6)
参 加 者 28名

参加者内訳

保体科(内有段・級者) 他教科(内有段・級者)
男子 女子 男子
中学校教員       1(1) 1(1)
その他教員
(中高一貫校含む)
3(1) 7(6)   3(2) 13(9)
社会体育指導者   14
  28

派遣講師
福田啓子(財)全日本なぎなた連盟理事、スポーツ医科学委員
今浦千信(財)全日本なぎなた連盟普及部長、中学校武道必修化プロジェクト委員

概要

 開催地和歌山県及び九度山町教育委員会の全面協力のおかげで14人の教員を含む参加者を得た。
 場所は、昨年開館した「九度山文化スポーツセンター」。平成27年(2015)和歌山国体なぎなた会場に予定されており、既に7月に「地方青少年なぎなた錬成大会」も行った。
 研修会は、全体を班分けし一貫して判別指導を行った。男子2人を含む6人の初心者教員だけでグルー プを作り、主に福田講師が指導に当たった。
 なぎなたの武器としての説明から始まり、各部位の名称、扱い方、リズムなぎなた紹介、立ち方、構え方、移動の仕方、所作・動作の仕方と謂われ、号令のかけ方、上下振り、打ち返し、一対多数、2人相対 などで行い、最後は防具を付け試合に近いことが出来るまでに至った。
 随所に、武道の面白さ、特性を教えることへの言及があった。例えば男子は打つ気にはやる傾向がある ので機を待つことを教え、こうした心身にわたり、自己を知ることは広く他のことにも応用できるなどである。
 途中で講師から感想を求められた男子教員(専門水泳)は、「動作中体がぶれないようにすることが難し い」と応答し、講師から目の付けどころに「さすが」と賛辞が送られ、早速基本動作における体幹の重要 性について説明が加えられた。
 実技の合間に座学も行われ、福田講師は、自身の博士論文公聴会用資料を使って、明治以降、なぎなた の指導方法が整備体系化され、学校教育に採用されていく過程を通観した。またスポーツ医科学系の研究 成果を使って、習熟者の動作の優れているところについて科学的測定結果を参照しつつ言及した。
 今浦講師は、昨夏、自身の高校が各地区大会を制しながらインターハイ優勝に至るまでを、子供たちの 工夫・努力、変化、トレーニングや食事に関する自分の裏の工夫などに亘って約30分語った。