栃木県(宇都宮市)地域社会弓道指導者研修会
期間 | 平成23年 8月17日(水)~18日(木) |
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場所 | 宇都宮市立屋板運動場弓道場 |
参加者 | 50名(中学校教員21名を含む) |
派遣講師 | 池田喬二範士八段、高橋良子教士七段 |
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概要
栃木県宇都宮市において、中学校武道必修化に特化した地域社会弓道指導者研修会が開催された。派遣講師の高橋講師と、地元講師の桑田秀子講師はともに公益財団法人全日本弓道連盟の中学校武道必修化対策特別委員のメンバーである。受講者も武道必修化について強い関心があり、熱のこもった研修会が行われた。
最初に池田講師は、平成23年8月3日付で全日本弓道連盟から通達された「安全管理・事故防止の徹底について(お願い)」をもとに、危険性のない環境をつくることの重要性を説いた。部活動において実際に発生した矢の跳ね返り事故等をもとに説明がなされたため、受講者にとっては用具の手入れを始めとした安全管理への認識を見直すよいきっかけになったのではないだろうか。
高橋講師が行った初心者への指導法は弓の替わりに紐を用い、一つ一つの動作を分解しながら行うものであった。これは一本の紐に結び目をつくって行うため、狭いスペースでも効率的・安全な指導ができる利点がある。また、正しい姿勢や体の使い方ができていないと紐が真っすぐに飛ばないため、視覚的にとてもわかりやすかった。参加者の中には経験の浅い者もいたが、講師の指導によってめきめきと上達していた。
実際に弓を使った基本動作の指導は、受講者を段階別のグループに分け、道場と巻藁場で行われた。その際も池田講師から注意があったとおり、受講者は安全確保を念頭に置くよう心掛けていた。その間講師陣は常に巡回し、受講者たちの細かい点まで丁寧に指導した。
2日間をとおして実施された本研修会は、平成24年度からの中学校武道必修化を成功させようとする講師・参加者の熱意によって盛会のうちに終了した。