岩手県(盛岡市)地域社会合気道指導者研修会
期間 | 平成22年7月10日(土)~11日(日) |
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場所 | 岩手県営武道館 |
参加者 | 54名 |
派遣講師 | 菅原 繁七段合気会本部道場指導部長補佐 鈴木孝次郎四段合気会指導部指導員 |
地元講師 | 中村勝吉七段 岩手県合気道連盟 日高 浩七段 岩手県合気道連盟 |
概要
10日、開講式が柔道場で行われた。
主催者挨拶で日本武道館普及課主任端(はた)から「中央講師の菅原先生は本年1月29日~31日千葉県勝浦市の日本武道館研修センターで行われた指導法実践研究事業にも本部スタッフとして参画された方なので、その折の成果などもまじえ指導していただけると思います。これから合気道指導手引書を作成するに当たり最新情報です」と挨拶をした。つづいて岩手県公立武道館協議会会長佐々木正春氏より武道は礼に始まり礼に終わる。特に合気道の場合試合はない。よって相手との思いやりや人間を育てると言う点では合気道が一番素晴らしいのではないかと挨拶があった。
講師紹介の後、菅原講師の実技及び講話が始まった。参加者は準備運動を念入りに行った。参加者の中にはまだ始めたばかりの方も数人おり、菅原講師からはなにごとも基礎基本が大切と、全員が受け身から始まり、初心者に戻ったつもりで指導が行われた。
実技は単独動作の体捌き、相手動作の基本的体捌きを行った後、片手取り四方投げ、正面打ち第一教、正面打ち入身投げ等の基本技を行った。
午後は日本武道館、端が本研修会の事業について次のとおり概要を説明した。
- 1.本事業は国庫補助対象事業であること。
- 2.日本武道館、日本武道協議会(合気会を含む10武道団体の組織)、全国都道府県立武道館協議会の3団体が一致協力して実施しており、本年度は全国各地で指導者研修会が73カ所、地方青少年錬成大会が49カ所行われる。
- 3.平成24年度から中学校保健体育科の授業において、武道が必修となる。それに伴い、現状では学校の先生で武道を専門に学んだ先生は少なく、TT(ティームティチング)など外部指導者の導入が必要となると思われる。
つづいて午後の部は、午前の基本技からの応用技を取入れ地元講師の中村、日高講師がそれぞれの説明を加えながら分かり易く実技を指導した。 2日目、菅原講師が中学校必修化に関する合気会の現状、1月29日~31日の3日間千葉県勝浦市の日本武道館研修センター及び地元中学生(合気道未経験者)1、2年生を対象に実践研究を行った。また、そこで多くの課題が見つかり、その課題を克服した分かりやすい手引書の作成を目指しているとの話があった。(実践研究についての詳細は、月刊「武道」2010年3月号に掲載)その後、会場を会議室に移動し、地元講師の日高講師(元中学校教員)より岩手県下合気道の現状をプロジェクターを取入れての講話があった。まだまだ柔道や剣道のようには普及はしていないが徐々に会員も増えている。これから岩手県合気道連盟も平成24年度中学校必修化に向け講習会等々を開催する予定である。最後に日高講師が用意したアンケートに各支部の方々5~6人でグループを作りお互いに意見交換をした。
※アンケートの集計の結果(抜粋)
◎参加しての感想について
- 1.指導者としての注意点などを学べたのが良かった。基本の大切さを感じた。
- 2.他の道場の人と練習ができてよかった。
- 3.初心者向けの指導が良かった。
- 4.あらためて、「武道は礼に始まり、礼に終わる。」を感じた。
- 5.スケジュールが少しハードだった。
◎次回への希望について
- 1.次回も指導法について学びたい。
- 2.テキストなどがあったらと思った。
- 3.中学の先生にもっと参加を求めたい。
◎その他(自由)
- 1.安全対策について、考えていきたい。
- 2.青少年の指導マニュアルの早期作成をお願いしたい。
- 3.事前に指導内容のアンケートを取ることも良いのではないか。
報告 日本武道館 普及課 端