日本武道館発行の単行本
合気道 その歴史と技法
世界140の国と地域、 国内2,400の道場・団体で愛好される合気道。開祖・植芝盛平翁、植芝吉祥丸二代道主、現道主と連綿と続く歴史の中で培われてきた合気道の理念、それを体現する稽古法、基本的な技法の解説……合気道の全てを網羅した決定版。
四六判・上製・362頁
2,640円
- 内容
目次
- 合気道開祖誕生
- 「強さ」への目覚め
- 若き日の苦悩――生涯をかける道を模索する日々
- 上京 武道への関心/入隊――銃剣術の腕前から異例の昇進/極限状態での体験/道場に通う日々/国事に奔走――神社合祀策反対運動に参加/北の大地へ――北海道開拓団結成
- 転機――武田惣角氏・出口王仁三郎氏との出会い
- わしの腕は伐木でかためられたものじゃ
- 白滝王の称号/武道の目を開いていただいた――武田惣角氏との出会い/大火と父の危篤/お父さんはあれでよいのや――出口王仁三郎氏との出会い/綾部へ移住――思うまま自由に生きよ
- 極限状態からの悟り
- 真の武とは戈を止ましむる愛善の道/「植芝塾」道場開設/合気武術/極限状態での澄み切り/悟り――勝とうと気を張っては何も視えん
- 東京進出――皇武館道場と財団法人皇武会
- 再び東京へ/一家をあげての上京を決意/嘉納治五郎氏との出会い/「皇武館」――牛込の地獄道場/財団法人皇武会設立
- 合気道を死守せよ
- 道統を継ぐ覚悟/戦局が悪化する中で/合気道の産屋・岩間への転住/道場を死守せよ/合気道の再興を決意
- 開かれた合気道へ
- 財団法人皇武会から財団法人合気会へ/地道な努力と静かな普及/門外不出の合気道を一般公開へ/開祖を懸命に説得
- 普及・振興に奔走
- 演武大会を定期的に開催/第一回演武大会/出版を通じての広報/大学への指導者派遣/カルチャーセンターへの指導者派遣
- 海外への普及、そして大きな転換期
- もう一つの悲願 海外普及/〈銀の橋〉を懸ける/国際合気道連盟発足/本部道場新館落成/開祖逝去
- 道統の継承、さらなる発展へ
- 道統の継承/さらなる発展と浸透/吉祥丸二代道主に代わり演武大会を締めくくる/本部道場創建五十周年
- 世界的な評価の高まり、吉祥丸二代道主の逝去
- 順風満帆/国内外でさらに高まる評価/吉祥丸二代道主の逝去/道主としての決意/しなやかな竹のように
- 新しい世紀を迎えて
- 技と心を守りながら発展させていくこと/連携の強化、理念浸透のための指導者養成/全都道府県に連盟を/海外に根付く合気道/開祖ゆかりの地の友好/東日本大震災を乗り越えて
- 新たな門出
- 公益財団法人への移行/節目を迎えさらに邁進/合気道を志す皆様の栄誉
- コロナ禍を乗り越え、さらに歩み続ける
- 訪れた大きな試練/断腸の思いで稽古を自粛/至誠――苦境の中で最善を尽くす/稽古の再開/植芝盛平記念館が開館/インターネットで発信/いかなる試練をも乗り越えてゆく
- 稽古法と理念
- 稽古法そのものが合気道の理念を体現している/天地と一体となるということ/自然体であること/素直な気持ちでよく見る/合気道練習上の心得
- 技の骨子―基本の体捌きと呼吸力
- 基本の体捌き―入身・転換・転身・転回/呼吸力と呼吸法/心と体の調和
- 技の種類と呼称
- 投げ技・投げ固め技・固め技/立ち技・座り技・半身半立ち技/技の呼称
- 各種技法
- 投げ技
- ・入身投げ
- ・四方投げ
- ・回転投げ
- ・天地投げ
- 投げ固め技
- ・小手返し
- 固め技
- ・第一教
- ・第二教
- ・第三教
- ・第四教
- ・第五教
- ・肘極め
- 武器取り
- ・短刀取り
- ・杖取り
- ・太刀取り
- 多人数取り
- ・二人取り
- 段・級位規定/推薦資格基準
- おわりに
- 年 表
- 人名索引・事項索引