日露両国で武道演武会・交流行事を開催
「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」日露武道交流事業
2018年5月から2019年5月までの1年間、日本とロシアの交流年「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」が開催されました。
これは、2016年12月、山口県長門市の日露首脳会談において、安倍晋三内閣総理大臣とウラジーミル・プーチンロシア連邦大統領の合意に基づいて実施されたものです。
日本側の委員長は高村正彦自由民主党副総裁・日露友好議員連盟会長(当時)・日本武道館会長、ロシア側はイーゴリ・シュヴァロフロシア連邦第一副首相を共同委員長とする組織委員会が活動し、日露相互の交流拡大に向けてさまざまな分野で行事を行いました。
公益財団法人日本武道館は文化・スポーツの分野で3件の大きな事業を実施いたしました。
1つ目は、ロシア連邦モスクワ市・ボリショイ劇場で、安倍首相とプーチン大統領の両首脳が出席して行われた「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」開会式で、日本武道館伝統の「鏡開き式」を世界で初めて見事に披露しました。
2つ目は、ロシア連邦極東の中核都市・ハバロフスク市へ、日本武道青年代表団を派遣し、この模様はYouTubeで世界に同時配信され、大きな反響を呼びました。
3つ目は、ロシア武道代表団を日本に招聘し、沖縄県那覇市と兵庫県姫路市で交流演武大会を盛大に開催しました。
特に、2018年9月、ウラジオストクで行われた日露首脳会談直後の共同記者発表で、プーチン大統領が「ロシア武道代表団を日本の那覇市と姫路市へ派遣する」と言及するなど、ロシア側の期待の大きさが窺われるものでした。
これら日露の武道交流3事業は大成功を収め、武道を通じて日露相互の友好親善に多大な成果を上げることができました。