日本武道館発行の単行本
日本の元徳
「人が身につけるべきとされてきた徳(よさ)には、古来、さまざまなものがあります。仁義礼智信、正直、勤勉、忠孝、愛、勇気など、人々は数多くの徳を願い、求めてきました。そうした多くの徳の中で、これこそは主要な徳だと考えられたもの、それを「元徳」と呼びます。
本書は、過去の日本人が重んじてきた徳目をあらためて吟味し、「元徳」を考えていく手がかりを得ることをめざします。」(本文より)
四六判・上製・334頁
2,640円
- 内容
目次
- 第一章 秩序と和合
- 惻隠の心
- 敬─「うやまい」「つつしみ」
- 清浄
- 礼―天地の序
- 倹約―均衡・調和の知恵
- 第二章 世の中の一員として
- 孝─百行の本
- 孝(続)―親子の真実
- 勤勉─世のため人のための徳
- 義─人間の条件
- 信義─公共の精神
- 分別─大人の道徳
- 第三章 自己を育てる
- 誠─修行の思想
- 忠─普遍的価値への奉仕
- 和─『憲法十七条』の精神
- 克己・忍耐─現代に最も必要な徳
- 定心・存心・正念─正気に返れ
- 怨望─日本人の弱点
- 勇─肉体に根ざす徳
- 仁─生命そのものの徳
- 志─人生の司令塔
- 『教育勅語』の徳目
- 第四章 修養の目標
- 男一匹─新渡戸稲造の修養論
- すてきなひと─女性らしさの徳
- 三種の神器─政治家の徳
- 老木の花─亀の甲より年の功
- 無私─徳の大きさ
- 中庸─「普通」こそが究極の徳