日本武道館発行の単行本
弓道 その歴史と技法
弓矢の発生から日本における弓矢の発達、技法の発展を歴史を追いながら概観し、また、世界の弓術の数々も紹介。現代の弓道の課題や射法についても踏み込んだ、弓道研究の第一線に立つ著者渾身の一書。巻末には、五百冊以上の参考文献や、人名・事項索引を掲載。弓道指導者必携の書。
四六判・上製・484頁
2,640円
- 内容
- 第一章 弓矢の発生と世界の弓術
弓矢の発生と性能向上の工夫/世界の弓矢と射法/WTAFにみる世界の弓術 - 第二章 日本の弓矢と弓術
日本の弓矢の特性――初期の弓矢/日本弓の変遷と特徴ある形状/
日本の矢と弓矢関連具/レクリエーション、儀式としての弓術/
歩射と騎射/弓矢の誉 - 第三章 弓術流派と目的に応じた射術
武術の分化と伝達様式の整備/日置弾正と勧進的の流行/
日置弾正正次の肖像と技法/弓術諸流派の技法と伝承/
大和流弓術とその伝達様式/三十三間堂通し矢の誉―堂射の隆盛と弓具・
技法の工夫/「五射六科」五射の実践/「五射六科」六科の教養/
弓術稽古の意義と心得 - 第四章 弓術から弓道へ
弓術の衰退と命脈――明治時代の弓術/
「弓術」から「弓道」へ――大正~昭和初期の弓術/昭和初期~戦中の弓道/
戦後の弓道復活と連盟組織 - 第五章 現代の弓道と将来展望
現在の弓道連盟と競技・審査/新素材の弓具/弓具・服装・施設/
学校教育における弓道/現代弓道の体系化された技法①/
現代弓道の体系化された技法② 射法八節の要点/弓道――その将来展望と課題
- 参考文献・索引
- 第一章 弓矢の発生と世界の弓術